育成や組織改善の緩やかな影響

育成や組織改善の緩やかな影響

Clock Icon2023.12.25
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
育成や組織改善に関わる取り組みをした場合、その結果は必ずしも誰の目からも明らかな大きな変化として把握できるとは限りません。
今回は、育成や組織改善の緩やかな影響についてまとめます。

育成や組織改善の緩やかな影響とは?

会社としてのマネージャーの育成施策。新卒研修。
部内やチーム内での育成やチームビルディング。
こういった育成や組織改善の取り組みは「0 or 1」での明確な効果が即出るとは限りません。
以下に、明確な影響と緩やかな影響の対比をまとめます。

明確な影響と緩やかな影響の対比

明確な影響

明確な影響は、例えば、
  • 未整備の業務プロセスを明示して、無駄な手順を発見し、必要な手順のみに組み直す
    • →業務効率が上がる
  • 採用プロセスの無駄を改善する
    • →選考全体の平均日数が短くなる
などのようなものを想定しています。

緩やかな影響

 

穏やかな影響は、例えば、
  • マネージャーとしてメンバーへの声がけを意識したり、好ましい行動を伝えるようにしはじめた
    • →メンバーの体感が緩やかによくなったかもしれないし、変化がないかもしれない。ただし、行動の変化としては好ましい状態である
  • マネジメントの基礎を社内研修で学んだ
    • →マネージャーとしての意思決定をする際に、得た知識を踏まえて判断するようになった。本人も周りも明確な違いは見て取れないが、実は学ぶ前とあとで意思決定の判断軸が変わっている
などのようなものを想定しています。

緩やかな影響を把握しやすくする方法

観察力を高めること

改善を実施する本人・周囲のそれぞれの観察力が高まることでちょっとした変化も把握しやすくなります。
ここでの観察力は物事の詳細を捉え、違いを見つける能力です。
こういった観察力を高めるためには
  • 対象領域に関する知識を増やす
  • 好奇心を持って取り組む
  • 多様な視点で物事を見る
  • 結果だけではなく、プロセスに関心を持つ
などがあります。

ふりかえり

日々の活動を継続的にふりかえっていると、ちょっとした変化を発見する機会が増えます。
ふりかえりは個人、チームの両方の単位があります。
チームのふりかえりでは、チームに発生した変化を発見しやすくなりますし、個人のふりかえりでは、個人に発生した変化を発見しやすくなります。
また、1on1で第三者目線でふりかえりを促進してもらうと、「自分では自覚できていなかった個人の変化」を気づくきっかけをもらえます。

プロセスを可視化する

プロセスを可視化することで、変化前の状態が可視化され、それが変化したかどうかを把握しやすくなります。
プロセスの可視化には
  • 業務プロセスの可視化
  • 業務の手順の可視化
など、具体的な業務にフォーカスしたものがあります。
また、その他に
  • エンゲージメントの可視化
などがあると、組織やチームの仕事の進め方の影響でメンバーが業務にコミットする気持ちの変化を大まかに把握できます。
個人のコミット意欲は仕事をする際の業務の質や効率に影響するため、プロセスの一部と言えます。
なお、業務プロセスに関しては先日記事にまとめたので気になる方は以下を参照ください。

まとめ

組織改善の緩やかな影響についてまとめました。
改善をした本人も、改善を期待する周囲もはっきりとした成果がないとモヤモヤしたり不満が出ることもあるかもしれません。
一方で、「緩やかな影響」が地道に積み重なり、気がついたら雪だるま式に大きな変化につながることもあります。
小さな変化を大切に。小さな変化に気づける状態に。そういった部分を大切にしたいと思います。

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